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慢性張り子症

荒井良・工房もんも 公式ブログ

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「荒井良・張り子の仕事」展示内容4

「張り子の制作について」

一般的な張り子の作り方は、濡らした紙を型に貼り付け、
まんべんなく糊をかけた後乾燥させて型から抜き取り、
彩色を施すというものです。
この点で、竹ひごで作った骨組みの上に紙を貼り付けて作る「張りぼて」と区別するため、
古来より「張り抜き」と呼ばれていました。

【紙】
本来は読み本や大福帳などの反古紙を使用していましたが、関東では江戸末期に、それらの紙を溶かして漉き直した専門の紙が作られていました。
荒井の使っている紙は張り子紙(だるま紙)と呼ばれているもので、反古紙と新聞紙を混ぜ合わせて漉き返したもの。現在手漉きで作られている唯一のものです(埼玉県小川町産)。

【型】
雄型と雌型とがあり、伝統的な郷土玩具では、ほとんどの地域が木や焼き物などを素材とした雄型を使い、一部の地域や量産が必要とされるもの(熊手のお多福面など)では鋳物や石膏で作られた雌型を使用しています。作者は用途に応じてこの2つの型を使い分けています。石膏型は粘土で原形を作り、上から石膏をかけて固まった段階で粘土を抜き取り、その内側に紙を貼っていきます。お面などの平面的なものは一つの型ですみますが、立体の場合には雌型を複数に分割する必要があります。


【その他の材料について】

伝統的な張り子は下地として紙の上に胡粉(液)を塗り、その上に彩色を施します。
胡粉(液)は、古来より人形や能面などの下地塗りに使われているもので、
作品の表面を補強し滑らかにする効果があります。

彩色については伝統的な泥絵の具に加え、
水彩絵の具、アクリル絵の具などごく一般的なものを使っています。


・膠(にかわ)
動物の骨や腱を煮沸して得られるゼラチン質を乾燥させたもの。
古来より水に溶かして接着剤として使われてきました。

・胡粉(ごふん)
貝殻を砕いて精製した白色顔料。膠水と混ぜて胡粉液として使用します。

・泥絵の具
粉状の顔料。作品の表面に脱脂綿でそのまま擦り込み、ぼかしなどに使います。


arai_blog_kata.jpg
古い民芸品の張り子の「型」の資料の展示

arai_blog_kami.jpg
壁にかかっているものー「張り子紙(だるま紙)」
右の古い本のようなものー「反古紙」
手前のビニル袋の黄色っぽいものー「膠」
奥のビニル袋の白い粉ー「胡粉」
左奥の粉ー「泥絵の具」


  1. 2010/03/06(土) 13:02:49|
  2. 展覧会記録
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