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慢性張り子症

荒井良・工房もんも 公式ブログ

produced by 花影抄

荒井良 作品紹介「蝦蟇」

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「蝦蟇」荒井良
紙張り子(彩色)
2010年制作
H 17.0 cm(台座サイズ22.0 × 18.0 cm)

和名はヒキガエル。古事記や万葉集では「多爾具久」「谷蟆」(たにぐく)と呼ばれています。古来より伝説や歌舞伎、芝居などに多く登場し、なじみ深い生き物ですが、人間を超えた力を持つものとして妖怪視されてきました。これはその容貌のみならず、舌を出して餌を食べる様子が異様に見えることや、「耳腺」という眼の後方にある腺に毒を持つことからの発想と思われます。反面この毒は「蟾酥(せんそ)」と呼ばれ漢方では強心剤として用いられ、一般にも蝦蟇の油として知られており、人が恩恵を被る一面もあります。
姿形も擬人化しやすいため、絵画や陶器、彫刻などの題材としても多く登場する生き物です。

本作は、リアルな造形の中に、ヒキガエルの「醜さ→滑稽さ」「怖さ→愛嬌」など相反する要素を備えた魅力が引き出されています。
神通力を持っているかの如き金色の眼、よく見ると前足は、相撲の力士を思わせる人の拳であり、この大きな蝦蟇が、すでにただの蛙ではない存在であることを暗示しています。

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作品についてのお問合せは、Gallery花影抄まで

  1. 2010/11/21(日) 15:49:49|
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